これからの生活の拠点となる場所だから、労を惜しまずじっくりと選びたい。
「あんまり知らないから・・・」とすべて不動産会社まかせに探すのは危険です。
知識と心構えを身に付け、「これだ!」という物件を見逃さないようにしましょう!
STEP1:希望条件のしぼりこみ
自分の希望条件を整理しておくと新居探しもスムーズにいきます。あらかじめ、希望条件の中で優先順位や妥協点も決めておきましょう。
1.家賃の目安は収入の3分の1
2.条件にはある程度幅を持たせる
3.妥協できる条件、譲れない条件を決めておく
立地
環境か、利便か。優先順位を明確にしましょう。
一般的に、街に近ければ利便性は向上するが、
その分家賃が高めであったり騒音の問題などもあります。
反対に郊外に住めば自然は多くなるが、
商業施設や公共機関などは少なくなります。
自分に一番合った地域はどこなのか?
毎日の通勤・通学や休日の外出を考えれば、
おのずと生活しやすい地域が絞られてくるはずです。
地図を確認しながら、希望地域を決めていきましょう。
ただし、希望がガチガチだと物件の選択範囲も狭まるので、
ある程度幅を持たせておくことも必要です。
家賃
月々必ず必要な支出で、最も重要になるのは、やっぱり家賃です。
とにかく無理のない設定で慎重に決めていきましょう。
無理のない家賃の目安は、アルバイトやボーナスなどの
不定期な収入を除いた月収の3分の1以内です。
さらに光熱費などの諸費用も予算内に収まると理想的です。
あらかじめ上限をつけて探していけば、
大幅な予算オーバーは防げます。
あと、契約時にいる敷金や仲介料なども
忘れずに計算にいれましょう。
設備
「あればいい設備」と「絶対いる設備」をまず分けましょう。
人それぞれで欲しい設備は異なるはずです。
最近ではほとんどの物件で給湯やシャワー、セパレートのバス&トイレは当たり前になっています。
その他にも、エアコン、オートロック、バス追い炊き機能、浴室乾燥機、CATV対応なども「できれば欲しい」と人気の高い設備もあります。
やはり、なんでもかんでもついていればそれだけ家賃は高くなりますから、単なるめずらしさで「欲しい」ということではなく、自分にとって何が必要かをじっくり検討してみることをオススメします。
間取り
「狭い部屋よりも広い部屋がいい」と考えるのは普通ですが、実際住んでみると掃除が大変だったり家賃が高かったりといった、後から問題が出てくることもあります。
大事なポイントは、住む人に本当にあった部屋数と広さです。
住む人数や置く家具の数や大きさ、あるいは「食事する場所と寝る場所を分けたい」などといった、具体的な生活スタイルから適合する間取りを割り出しましょう。
実際に部屋を見てみると、2DKでも部屋をつなげて1LDKとして使えるという発見もあることも。
STEP2:物件の情報収集
住宅ニュースやインターネットなどで事前に候補物件をピックアップしておくと、速やかに話も進みます。
メディアをうまく活用しましょう。
1.住宅誌は発売後早めに購入する
2.気に入れば即刻行動に移す
3.候補物件はいくつか選んでおく
住宅誌の賃貸情報欄で探す
住宅ニュースでは様々な賃貸物件をご紹介しています。
家賃や場所、間取り、設備などから自分の条件に合いそうなものをピックアップしましょう。
空室状況は常に入れ替わっているので複数選んでおくほうが良いです。何にしても、それが済んだらなるべく早く見に行くことが大切です。
インターネットで検索する
物件は、現在情報収集の中心となるインターネット上で探すこともできます。
ホームページでは、希望地域や間取り、家賃の条件を選択すれば適合物件を一発表示させることもでき、ホームページ上からリクエストをして探してもらうことも可能です。
電話で直接問い合わせる
住宅誌やネットでの情報はたまに
「すでに契約済み」と言う場合もあります。
一番手っ取り早く、かつ新鮮な情報をという場合は、
電話で直接問い合わせるのが良いでしょう。
希望の条件などを伝えて、
いくつかをピックアップしてもらえます。
FAXがあれば、物件資料を送ってもらうこともできます。
STEP3:下見の準備
気に入った物件を見つけたら、詳細はお店に聞きましょう。事前に電話で訪問予約を入れておけば安心です。
1.訪問時は下見の準備をしていく
2.希望条件は最初にハッキリと伝える
3.下見時は周辺環境も必ずチェック
アドバイス
気になる物件は、紹介されたその足で下見に行きましょう。現地では紙面上や口頭だけでは把握できない情報が盛りだくさんです。
設備の寸法・材質・色・使い勝手や日当たりの良さ、バルコニーからの景色、周辺の騒音などちゃんと確認しておきましょう。
そして何より大切なのが自分の生活をシミュレーションして考えることです。
紙面でイマイチと思ってた物件も、実際見に行くと「これこそ理想の物件」となることもしばしば。
下見時はここをチェック
- エアコン
- 備え付けでない部屋は室外機置場の有無を確認
- 洗濯機置場
- パンの大きさ、蛇口の高さも物件によっていろいろ
- 収納
- 大きさは十分か?天袋収納などもあるか確認
- キッチン
- スペースの広さ、備え付けコンロの機能など
- 天井高
- 圧迫感がないかどうか?結構重要です
- 風通し
- 換気しやすい部屋の構造か
- 音
- 隣室との遮音性だけでなく、近隣の騒音もチェック
- コンビニ・スーパー
- 距離や営業時間を確認
- におい
- 近隣に工場・料理店がある場合は特に要チェック
- 駐車場
- 車種によってはとまらない場合もある
- 駐輪場
- 無いと使う人は結構困る
下見時に持参したい3大アイテム
●地図・・・物件の所在地をチェックしておけば、自分だけで確認に行く時も便利です。
●ペン・ノート・・・気になることはとにかくメモします。複数物件を見てもあとで混乱しないようにまとめましょう。
●メジャー・・・家具などを置く場合には、スペースを測っておくとイメージが沸きやすいです。